ぶらっと京都歩き

京都・滋賀の街並み、史跡を歩いた記録です

京都駅近くにある菅原道真公を祀った天満宮/文子天満宮

検査のために京都駅前の総合病院へ行った帰り、東本願寺に寄ったついでに周辺を散策しました。

上珠数屋町通から間之町通へ入ると、「文子天満宮」がありました。

「文子」は「ふみこ」ではなく、「あやこ」と読むようです。

あやこてんまんぐう」ですね。

 

f:id:yasuu_kusayan:20170905191103j:plain

鳥居の横に設置された石柱には「天神信仰発祥の神社」と彫られています。

f:id:yasuu_kusayan:20170905191128j:plain

案内板を読むと、この神社の祭神は菅原道真公とのこと。だから天満宮なんですね。

京都には北野天満宮という有名な神社がありますが、この神社は北野天満宮の前に道真公をお祀りした神社だそうです。

道真公の乳母だった多治比文子(たじひのあやこ)の元に道真公から今の北野天満宮がある場所に祀るようにお告げがあったんですが、当時の文子は社殿を建てるだけの財力がなく、仕方なく自分の住まいであったこの場所に祀ったそうです。

確かに敷地は狭いですね。

 

f:id:yasuu_kusayan:20170905191355j:plain

境内はこじんまりとしています。平日なのか参拝客は僕だけ。閑散としています。

本殿には道真公を祀っているだけあって、「学問の神様」と書かれた看板が設置されていました。

 

f:id:yasuu_kusayan:20170905191303j:plain

多治比文子の像です。生きているかのようなその表情。なかなかの美人ですね。

f:id:yasuu_kusayan:20170905191328j:plain

境内には本神社の年表と縁起図が展示されています。

f:id:yasuu_kusayan:20170905194625j:plain

まとめ

京都の北野天満宮は学問の神様として、広く知られていますが、その前身となるのが文子天満宮

北野天満宮と合わせてお参りしたい神社です。

「陰陽師」に厄除け・魔除け祈願~清明神社

平安時代陰陽師である安倍晴明を祀った清明神社堀川通今出川あたりまで北へ進んだところにあります。

近くに地下鉄駅がないので、公共交通を使うなら市バスを使うしかありません。

それでも僕は地下鉄の二条城前で降りて、そこからひたすら堀川通を北へ歩いて行きます。

 

安倍晴明夢枕獏が書いた伝奇小説陰陽師」シリーズで名が知られるようになり、野村萬斎主演で実写映画化されると、一気に大ブームになりました。

 

一の鳥居

 

ひたすら今出川あたりまで歩くと、「一の鳥居」が左手に。鳥居の中央に清明神社の社紋である五芒星が掲示されています。

f:id:yasuu_kusayan:20170821210201j:plain

 

一条戻り橋と式神

 

「一の鳥居」を潜ると、傍らに「旧一条戻り橋」があります。
現在の一条戻り橋は清明神社の南100メートルあたりにある堀川に架かっていて、平成七年にかけ替えられたものです。境内にあるものは、かけ替えられる前の欄干の親柱を使って造られたミニチュアです。

欄干の傍らに座っているのは「式神」です。「式神」とは精霊の一種で、安倍晴明式神を巧みに操って不思議な現象を起こしていました。

ただ屋敷にいる奥様が怖がったので、清明式神を戻り橋の下に隠していました。

 

f:id:yasuu_kusayan:20170821211714j:plain

 

二の鳥居

本殿に向かう前に「二の鳥居」を潜ります。「二の鳥居」には社名が掲げられています。

f:id:yasuu_kusayan:20170821214811j:plain

清明

清明が念力で湧出させた清明井と呼ばれる井戸があり、今でも水が湧き出て、飲むことができるようです。
僕はまだ飲んだことはありませんが。

水が湧き出る方向はその年の恵方を向いているそうで、毎年立春に向きを変えるそうです。

f:id:yasuu_kusayan:20170821215533j:plain

厄除桃

陰陽道では桃は厄除け、魔除けの果物と言われています。

この桃を撫でるとご利益があることから、たくさんの参拝者が撫でて、表面がつるつるになっていますね。

f:id:yasuu_kusayan:20170821220234j:plain

ご神木

推定樹齢300年の楠。かなり風格のある巨木です。

楠は虫よけに効果がある樟脳の原料です。

f:id:yasuu_kusayan:20170821220300j:plain

本殿

境内の一番奥にあります。

たくさんの参拝客がお参りしていました。

何を願うのか?

陰陽師安倍晴明が御祭神だけあって、やはり厄除けでしょうか?

神社の公式サイトによると、ご利益は「厄除け」「魔除け」だそうです。

f:id:yasuu_kusayan:20170821220206j:plain

安倍晴明

御祭神である阿部清明の像です。神社に伝わる肖像画を元に作成されたようです。

f:id:yasuu_kusayan:20170821220325j:plain

 

魔が差すとよく言いますが、人間はとても心が弱く、数々の誘惑に負け、結果思わぬ災難に見舞われることがあります。

清明神社に参って、心を清めてもらうことで、災難から身を護ってくれることでしょう。

 

画像は2016年11月5日に撮影。

下鴨神社までの森の通り道~糺の森に癒される

出町柳側から下鴨神社へ至る参道は鬱蒼とした森の中。

この場所は「糺の森」と呼ばれ、縄文時代からこの地に存在する太古の森です。

 

f:id:yasuu_kusayan:20170821152400j:plain

広さは3万6千坪もありますが、かつては150万坪もあったそうです。

ケヤキ、エノキ、ムクノキなどの広葉樹で森が形成されていて、学術的にも貴重な存在です。

 

f:id:yasuu_kusayan:20170821152538j:plain

下鴨神社へ行く道中、この森の神秘的な空気に、汚れた心が洗われていくようです。

魂が洗われ、癒される。

糺の森には何か特別な効能があるような気がします。

僕は年に一度はこの場所を訪れ、失った精気を取り戻しています。

 

f:id:yasuu_kusayan:20170821152558j:plain

歴史ある大きな神社の周囲は深い森で囲まれていることが多いです。

木にも命があり、言葉は話さないけれど、何か感情のようなものは持っているように思います。

観葉植物に言葉をかけながら水を与えるとその植物の生育がよくなるように、きっと人の思いを感じ取る力があるのだと思います。

森は感情を持った植物の集合体であり、人の気持ちを感じ取り、癒してくれる効果があるものと思います。

 

 

画像は2016年5月5日に撮影しました。

貴船神社~水の神様、鴨川の水源

2012年夏の記録です。

 

鞍馬寺魔王殿から鞍馬山を下ると、貴船神社の前に出ました。
今回は鞍馬寺から貴船を縦貫しましたが、貴船神社を目的に行くなら、
叡山電鉄貴船口駅で降りて、バスで貴船神社まで向かうといいでしょう。
少し無理をすれば貴船口駅から徒歩でも行けます。


貴船神社入り口の鳥居

f:id:yasuu_kusayan:20170806164700j:plain


石段を上がって境内に入ると、馬の像がありました。
水を司る神様なので、その昔雨乞いのため、生きた馬を捧げたそうなんですが、度重なるので、
生きた馬に換えて馬形の板に色をつけた「板立馬を奉納するようになったそうです。
これが絵馬の始まりで、神社の定番となった絵馬の原型はここが始まりとのこと。

f:id:yasuu_kusayan:20170806165859j:plain


本宮の拝殿

 

1055年にこの奥にある奥宮から移築されたとのこと。本来、奥宮が貴船神社の元
奥宮へ行くにはさらに山の奥まで入らなければならないので、今回はパスしました。

f:id:yasuu_kusayan:20170806165921j:plain


貴船神社一帯は鴨川の源流沿いにあるので、川床を売りにした料亭が軒を並べています。

f:id:yasuu_kusayan:20170806170014j:plain


川床。夏になると、京都名所の定番として、TVで必ず紹介されます。

f:id:yasuu_kusayan:20170806165937j:plain

鞍馬寺~京都屈指のパワースポット~義経ゆかりの寺

2012年の夏の記録です。

盆休みを利用して、鞍馬寺へ行ってきました。
地下鉄三条駅から京阪電車に乗り換えて出町柳駅まで。
そこから叡山電鉄に乗り換えて鞍馬駅まで。

f:id:yasuu_kusayan:20170806154515j:plain

叡山電鉄出町柳駅」。ここから鞍馬へ向かいます。鞍馬までは¥410の運賃。(現在は¥420です)

f:id:yasuu_kusayan:20170806154604j:plain

 

今回の行程です。鞍馬寺は山の奥にあり、楽な参拝ではないです。

f:id:yasuu_kusayan:20170806154618j:plain


30分ほどで鞍馬駅に到着。レトロな感じがいいですね。地元のパン屋さんが露店販売していました。

f:id:yasuu_kusayan:20170806154712j:plain


鞍馬駅前には巨大な天狗の面が鎮座されています。

*天狗の鼻が2017年1月の大雪で折れてしまいましたが、3月24日に修復されています。

f:id:yasuu_kusayan:20170806154723j:plain


鞍馬駅から数分で鞍馬寺の入り口に行けます。

f:id:yasuu_kusayan:20170806154750j:plain


仁王門です。明治44年の再建だそうで、
中に祀られている仁王尊像は、湛慶作と伝えられています。

f:id:yasuu_kusayan:20170806154814j:plain


仁王門を潜ると、普明殿があります。この中にケーブル山門駅があります。

f:id:yasuu_kusayan:20170806154852j:plain

 

本堂の途中までケーブルで行けるんですが、できるだけ歩いて進むようにと掲示されています。

f:id:yasuu_kusayan:20170806154926j:plain


歩く場合はこの道を登ります。僕は歩いて登ることにしました。

f:id:yasuu_kusayan:20170806154946j:plain


しばらく行くと、由岐神社があります。山道を歩かなければ参拝はできません。ケーブルでは通り過ぎてしまいます。
本殿と拝殿は、豊臣秀頼により再建されたもので、特に拝殿は、割拝殿形式桃山建築で、国の重要文化財に指定されています。

f:id:yasuu_kusayan:20170806155008j:plain


途中には源義経の供養塔があります。義経が7歳から10年間過ごした東光坊があった場所です。

f:id:yasuu_kusayan:20170806155037j:plain

 

由岐神社から九十九折の山道をひたすら登ります。折からの猛暑で汗だく。持参したタオルは汗でずぶ濡れです。本堂に辿り着いた頃にはもうヘトヘトです。
すぐに休憩所に座り込みました。


鞍馬寺金堂(本堂)


千手観音菩薩毘沙門天王・護法魔王尊をお祀りしています。
本堂前にある金剛床の中心がパワースポットだそうです。

f:id:yasuu_kusayan:20170806155057j:plain

霊宝殿前から本堂を眺める。鞍馬寺が山の奥にあるのがよくわかります。

f:id:yasuu_kusayan:20170806155212j:plain


これより奥の院へ進みます。義経も歩いた山道なんでしょう。

f:id:yasuu_kusayan:20170806155242j:plain


僧正ガ谷不動堂

不動明王がお祀りしてあります。

f:id:yasuu_kusayan:20170806155320j:plain


義経


僧正ガ谷不動堂の向いあたりにあります。
駒札には「奥州で自害した義経の御霊が鞍馬山におわす・・・」という内容の掲示があります。

f:id:yasuu_kusayan:20170806155340j:plain


僧正ガ谷不動堂周辺


ここで義経は天狗の指導を受けながら武芸に励んだとか。
確かに修業にはもってこいの場所ですね。

f:id:yasuu_kusayan:20170806155406j:plain

杉の木の根が不気味なほど露出しています。神秘的な光景です。

f:id:yasuu_kusayan:20170806155433j:plain


さらに山道を進むと奥の院魔王殿があります。
650万年前、金星から舞い降りたとされる魔王尊をお祀りしているとのことです。
お参りすればすごい宇宙パワーが与えられそうです。

f:id:yasuu_kusayan:20170806155456j:plain


魔王殿から山道を下ると、20分くらいで貴船神社に行けます。
かなりきつい下り道です。
貴船側から鞍馬寺へ向かう人にはきつい登り道となります。

f:id:yasuu_kusayan:20170806155532j:plain


鞍馬寺は修業の場というだけあって、全体を巡るにはかなりの覚悟が必要です。
山を登るような装備で向かいましょう。

この世とあの世の境~六道珍皇寺

京都の魔界スポットのひとつに京都東山にある六道珍皇寺があります。

清水寺がある鳥辺山あたりはむかしは鳥辺野と呼ばれ、風葬、鳥葬の場所で、
死んだ人はそのまま捨てられていたそうです。
六道珍皇寺の門前の松原通(旧五条通)は、鳥辺野に亡骸を運ぶ際の通路でした。
都人たちは通路の途中にあるこの寺で野辺送りの法要をしました。
そのためこの寺はこの世とあの世の境と信じられてきました。

平安時代の初期、小野篁(おのたかむら)がこの寺の庭にある井戸を伝って、
あの世へ行き、閻魔大王の審判の補佐をしていたと伝えられています。

なぜ彼が閻魔大王の補佐をしていたなどいう伝説が残っているのか?

「江談抄」「今昔物語」「元亨釈書」にもこのことが記述されているので、当時からこのような話が流布していたようです。

2014年10月26日に参拝したのですが、境内は自由に散策ができました。
日曜にもかかわらず、観光客はまばらで、私が訪問した際も、3つほどのグループしかいませんでした。

六道珍皇寺の門。門前に小野篁石碑が建てられています。

 

f:id:yasuu_kusayan:20170805212214j:plain

閻魔堂に鎮座する篁作の閻魔大王の木像。
扉が閉まっているので、小さなガラス窓ごしに撮影しました。

閻魔大王は死者の生前の行いを裁き、行いが悪ければ地獄へ落とします。
子供のころよくこの話を聞かされ、悪いことをしないように心がけていました。

f:id:yasuu_kusayan:20170805212742j:plain

 

本堂の庭にある冥府へ通じる井戸(冥土通いの井戸)。
特別拝観期間以外は本堂横の扉の覗き穴から中を観ることができます。
井戸は画像右側の植木の下にあります。

f:id:yasuu_kusayan:20170805212658j:plain

8月はお盆です。死んだ人があの世から帰ってくると言われています。
そのため盆の入りには玄関で迎え火を炊き、終わりには送り火を炊きます。
京都では五山の送り火が行われ、あの世へ帰っていく亡くなった人たちを送ります。

死後の世界はあるのか?

それはわからないですが、亡くなった人を思い、偲んでいくようにしたいですね。

 

 

2017祇園祭前祭宵山歩き

7月16日祇園祭前祭宵山見物に四条界隈を歩きました。

2014年から前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)の2回に分かれて開催されるようになりました。

でも当初は2回に分かれて開催されていたもので、1966年に合同化されたのですね。

合同がいいのか2回に分けるのがいいのか、賛否両論があったようですが、山鉾巡行が2週に渡って観られることができることを考えると、2回の方がなんかお得な感じ。

運営する方々は大変でしょうが。


京都駅から地下鉄に乗って、四条烏丸駅まで。

駅を降りるといつもの日曜よりは人通りが多いけど、宵山は夕刻がメインで、日中の人出はそれほどでもない。

山鉾をじっくり鑑賞するなら、日中の方がいいですね。

え、でもこの暑さは堪らない。無料でもらったウチワで顔を煽っても、まったく効果がないです。

このままでは確実に熱中症になるので、家から持ってきた500mmペットのお茶をがぶ飲みして、身体を冷やしながら四条通を歩きます。

 

四条烏丸交差点近くに長刀鉾が見えました。

鉾先に大長刀が付いています。

巡行順はくじで決められるのですが、長刀鉾は古来から「くじとらず」で必ず先頭を行くようになっています。

刀の刃先は御所がある北側と八坂神社がある方向(東側)を向かないように南側になっていました。

 

f:id:yasuu_kusayan:20170717153417j:plain

 

四条烏丸交差点を西へ歩くと、月鉾がありました。

f:id:yasuu_kusayan:20170717153500j:plain

 

室町通りを北へ歩くと、菊水鉾がありました。

f:id:yasuu_kusayan:20170717153526j:plain

f:id:yasuu_kusayan:20170717153551j:plain

 

室町通りを南へ。

手前に提灯を置いて、鶏鉾の全景を撮影してみました。

f:id:yasuu_kusayan:20170717153627j:plain

 

前祭の鉾は23基あるのですが、今回は交差点周りの数基だけしか鑑賞しませんでした。

来年、余裕があれば全基じっくり鑑賞してみたいと思います。